しかし、エアコンを使用すると燃費が悪くなってしまうというデメリットも。そもそもなぜ、車の燃費が悪くなってしまうのでしょうか。それには、エアコンシステムのひとつであるコンプレッサーが大きく関係しています。
エアコンコンプレッサーはエアコンガスを圧縮して液体に戻す役割がありますが、コンプレッサー自体はエンジンの動力を使って作動しています。エアコンを使用していないときと比べてエンジンの負担が大きくなってしまうので、燃費が悪化してしまうというわけです。
A/CスイッチはOFF!?
車の燃費が悪化する大きな要因となっているのがエアコンコンプレッサーなら、極端な話、エアコンコンプレッサーが作動しなければ燃費が悪くなることはありません。つまり、A/CスイッチをOFFにしてしまえば、燃費悪化を防ぐことができます。そもそも冷房を常時使用する必要はありません。冷房を連続使用していると、気がついたら冷房が効きすぎて寒くなってしまった経験がある人も多いと思います。時間帯や場合によっては、窓を開けるだけでも十分快適に過ごすことができますよ。
風向きを内側に!
それによって車内が快適な温度になりにくく、エアコンの温度を過度に上げ下げしてしまい、結果的に燃費の悪化につながってしまいます。そのようなことを防ぐためにも、エアコンの吹出口を内側に向けるように心がけましょう。
適度な温度調整を!
燃費を悪化させないためには、ほどよい温度(25℃程度)に設定するのが1番です。また、夏場は車に乗る前に窓やドアを開けて、蒸し暑い熱気を逃がしてから乗り込みましょう。そんなひと工夫だけでも、エアコンの効率UPを図ることができます。
今回は燃費を悪化させないカーエアコンの使い方について解説しました。前述した方法を活用することで、できるだけ燃費を悪化させることなく快適なドライブを楽しむことができるようになるはずです。
これから日本は猛暑に突入します。燃費も快適性も犠牲にすることなく、賢くエアコンを使ってください。とはいえ、燃費が悪くなるからといってやせ我慢は禁物。やせ我慢は熱中症の原因になってしまいかねません。
車内の温度が高すぎると感じた場合は潔くエアコンの冷房を使用して、毎日の運転時間を心地よく過ごしましょう。エアコンが必要ないと感じたときに前述した方法を活用するだけでも、十分にガソリンを節約することができますよ。