燃費を悪くさせない自動車のエアコンの使い方

車のエアコンを使用すると燃費が悪くなる、というのが一般論です。ところが、燃費を悪化させずにエアコンを使用する方法があることをご存知でしょうか。今回は燃費を悪化させないエアコンの使い方をご紹介します。 
なぜエアコンを使うと燃費が悪化する?
真夏日の外出はすぐにへばってしまうものですが、そんなときにエアコンがあれば大助かりしますよね。そのため、7~9月の期間はエアコンの冷房をガンガンに効かせている人も多いのではないでしょうか。

しかし、エアコンを使用すると燃費が悪くなってしまうというデメリットも。そもそもなぜ、車の燃費が悪くなってしまうのでしょうか。それには、エアコンシステムのひとつであるコンプレッサーが大きく関係しています。

エアコンコンプレッサーはエアコンガスを圧縮して液体に戻す役割がありますが、コンプレッサー自体はエンジンの動力を使って作動しています。エアコンを使用していないときと比べてエンジンの負担が大きくなってしまうので、燃費が悪化してしまうというわけです。

A/CスイッチはOFF!?

車の燃費が悪化する大きな要因となっているのがエアコンコンプレッサーなら、極端な話、エアコンコンプレッサーが作動しなければ燃費が悪くなることはありません。つまり、A/CスイッチをOFFにしてしまえば、燃費悪化を防ぐことができます。そもそも冷房を常時使用する必要はありません。冷房を連続使用していると、気がついたら冷房が効きすぎて寒くなってしまった経験がある人も多いと思います。時間帯や場合によっては、窓を開けるだけでも十分快適に過ごすことができますよ。

風向きを内側に!

車のエアコンは基本的に、運転席側・助手席側・中央の3か所に設置されています。その中でも運転席側と助手席側のエアコンは窓に近い位置に配置されているので、エアコンから送り出される冷気や暖気が車外の気温に左右されやすくなってしまうのです。

それによって車内が快適な温度になりにくく、エアコンの温度を過度に上げ下げしてしまい、結果的に燃費の悪化につながってしまいます。そのようなことを防ぐためにも、エアコンの吹出口を内側に向けるように心がけましょう。

適度な温度調整を!

冬はまだしも真夏日の車内はサウナ状態になりやすく、窓を開けるだけではとても我慢できる室温にはなりませんよね。だからといって、エアコンの温度を下げすぎてしまうと燃費に大きく影響するうえ、今度は逆に寒くなってしまいます。

燃費を悪化させないためには、ほどよい温度(25℃程度)に設定するのが1番です。また、夏場は車に乗る前に窓やドアを開けて、蒸し暑い熱気を逃がしてから乗り込みましょう。そんなひと工夫だけでも、エアコンの効率UPを図ることができます。

今回は燃費を悪化させないカーエアコンの使い方について解説しました。前述した方法を活用することで、できるだけ燃費を悪化させることなく快適なドライブを楽しむことができるようになるはずです。

これから日本は猛暑に突入します。燃費も快適性も犠牲にすることなく、賢くエアコンを使ってください。とはいえ、燃費が悪くなるからといってやせ我慢は禁物。やせ我慢は熱中症の原因になってしまいかねません。

車内の温度が高すぎると感じた場合は潔くエアコンの冷房を使用して、毎日の運転時間を心地よく過ごしましょう。エアコンが必要ないと感じたときに前述した方法を活用するだけでも、十分にガソリンを節約することができますよ。